第90章

滑り台を滑り終えると、兄妹たちは今度は子ども向けのジェットコースターへ向かった。

紬と美波は、

「きゃあああっ!」

「ははははっ!」

と大はしゃぎ。

神崎晃は終始、無表情。

――これだけ?

神崎旭はというと、乗りながら真顔でぶつぶつ言っている。

「仮に速度を……半円区間の遠心加速度を……遠心力がいくつになったら幽霊が見えるか、求めよ……」

次はフリーフォール。

といっても三、四階ぶんくらいの高さで、落下速度もゆっくりだ。

紬「わあ~」

美波「楽しい!」

神崎晃、やっぱり無表情。

……でも。

こういう、いかにも子ども向けの乗り物なんて本当はやったことがない。見た目...

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